ほのぼの妖怪系マンガ「ばけもの茶処いらっしゃいませ。」感想&レビュー!

おやまだみむ先生が描くほのぼの妖怪系マンガ「ばけもの茶処いらっしゃいませ。」が5月14日に発売されました!
ばけもの茶処いらっしゃいませ。は、WEBマンガサイトの「マグコミ」で連載されていた作品でけっこう好きな作風だったんですよね。


ばけもの茶処いらっしゃいませ。は今回発売されたのが初刊なのですが、残念ながらこの巻が最初で最後の巻となってしまったようです。とりあえず全9話で物語は大団円を迎えました。

…もうちょっと続いてほしかったッ!

という気持ちが無いと言えばウソになりますが、しかしこの作品は1冊のなかに必要な要素は全て詰め込まれていた感じがあるのでこれで良かったのかもしれません。実を言うと、個人的に1冊でまるっと解決してる物語ってキライじゃないんですよね。

ばけもの茶処いらっしゃいませ。のあらすじ

引用:ばけもの茶処いらっしゃいませ。,1巻,おやまだみむ,マッグガーデン

ばけもの茶処いらっしゃいませ。は、「人と人外の境界が曖昧な村」にある小さな茶処の日常を描いた作品です。

村のそこかしこを妖怪や神の類がうろついているので、村の人々は家族や友人と接するように人外と暮らしています。

主人公の仮山田ひな子は、人外たちが通う茶処の看板娘です。ひな子のおばあが経営する茶処は、店内が人外だらけだということを除けば昔ながらの素朴なお店…なのですが、都会の憧れるお年頃のひな子は「ここはオシャレなカフェ」だと言いいはります。

しかしお客さんが人外なだけに、店がおかしなトラブルに巻き込まれてしまうなんてことも日常茶飯事。あずき洗いがツケを払わなかったり、スーツ姿の河童がやってきたり、雪女が店を氷漬けにしてしまったり…

そんなトラブルだらけの「ばけもの茶処」ですが、ひな子の明るさとおばあの豪気な気性のおかげで何とか平和に経営を続けていくのでした。

世界観が優しくて好き。

引用:ばけもの茶処いらっしゃいませ。,1巻,おやまだみむ,マッグガーデン

ばけもの茶処いらっしゃいませ。は世界観の優しーーーーい作品でした。
バファリンで言うと60個分(?)くらいの優しさでしょうか。とにかくほんわかした雰囲気がたまらないマンガですね。

毎回必ず妖怪が登場するのですが、どの妖怪も「穏やかな村人」って感じで大した事件も起こさないんですよ。せいぜい烏天狗が「最近お供え物が少なくて…」と愚痴るくらいのもので、そういった妖怪たちの小さな悩みを、主人公のひな子が人間らしいアイデアで解決していくというのがこの作品の主な流れとなっていました。

バトルやギャグなどの激しい面白さを求めている方には退屈に感じられるかもしれませんが、休日にのんびりと読みたいマンガって感じで個人的にはかなり好きでしたね。

魅力的な「現代の」妖怪たち

引用:ばけもの茶処いらっしゃいませ。,1巻,おやまだみむ,マッグガーデン

ばけもの茶処いらっしゃいませ。に登場する妖怪は、どれも「現代風」にアレンジされています。あっ、現代風の妖怪とは言っても「妖怪リモコン隠し」などに代表されるアレとは違いますよ。

例えば、河童や烏天狗が何の説明も無しにスーツ姿だったりするわけですよ。
ろくろ首がギャルだったり、雪女が妙にケバケバしてたり…妖怪たちが、人間の暮らしの移り変わりに合わせて変化している感じがリアルで面白かったです。

そしてもちろん妖怪たちが抱える悩みも現代風。
雪女は電気代が無くて夏場に苦労してますし、河童は転勤で村に越してくるし…こいつら本当に妖怪か?ちょっと個性的な顔立ちの人間じゃなくて?って感じになってます(笑)

こういう、非現実な設定のなかにちょっとだけリアルを加えた作品って、何故か妙に面白いんですよねぇ…

【総評】ばけもの茶処いらっしゃいませ。

ばけもの茶処いらっしゃいませ。は日常系マンガがお好きな方ならきっと気に入る作品だと思います。恋愛要素やバトル要素などの派手さは一切ありませんが、現代風でちょっとマヌケな妖怪たちと人間との関わりは見ていて幸せな気分になります。

もっと連載が続けば、ひな子が都会に出てカフェを大きくしたり、妖怪たちとの触れ合いを通して成長したり…なんてイベントがあったのかもしれないですね。最終回を迎えてしまった今では言っても仕方のないことですが。おやまだみむ先生の今後の作品にも注目していきたいと思います!

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